SSブログ

レチナを持ち出すか? [カメラ]

_DSF8046-down.jpg


蛇腹式のカメラは写りがいい。これはライツのヴィゾフレックスとエルマー60ミリを使い始めた頃に気がついた。入射光が悪さをし難いのだろう。

ライカのデジカメは手に入らないし、他に適当なRFカメラもないならいっそフィルムカメラに戻るのもいいかと思い始め、手持ちのフレクサットの二眼レフやマキナ6の中判も良いなぁと思いを巡らしていたら、35ミリにもいいカメラがあると思い出した。

それが上の写真のレチナ。手前は距離計なしのIb、後ろが距離計付きのIIc。レンズはどちらもシュナイダーのXener2.8/50とXenon2.8/50ミリ付き。シャープさはどちらもカメラファンのお墨付き。というか、ピンの合ったところの線の細い描写はたまに痺れる写りをする。ボケも綺麗な印象がある。

この時代のカメラの中でもコダックレチナは作りがいい。小型軽量・・・軽量ではないか。サイズの割にずっしり手応えがある。でも小さいことは確か。前蓋を開けるとレンズが一緒に繰り出されてくる。この蓋は右からの光だけだけど、遮光してくれる。

シャッターも絞りも上から見て操作でき、光量が同じ条件なら絞りやシャッタースピードどちらを変えても連動して動いて光量(露出)は変化しない。シャッター音はIbの方が静かだけど若干チープ、個体差かもしれないし微妙なサイズの違いかもしれない。音は巻き上げの音の方が大きいくらいだ。

ボディの下についている巻き上げレバーも薬指や中指で軽く扱える。分割巻き上げができないのはちょっと残念。ヘリコイドの動きは今の高級カメラでも足元にも及ばない。何もかもが大袈裟な動きなしに掌に包んだまま指先で行えるのが素晴らしい。

_DSF8052-down.jpg


前蓋を閉めるときのお作法、露出合わせのお作法、フィルム装填時のお作法などなどはオールドカメラゆえだけど、実際これは不便という感じはなくてむしろ使うのが楽しいカメラ。機能的に問題がなければ、フィルムカメラとしては案外最高のスナップシューターかもしれない。

ただし、これまでの被写体との距離が1m内外でのスナップだったのが、最短でも3mになるのでシャッターチャンスのタイミングは結構違ってくるはず。目線の位置が変わるだろうし、狙うものにも違いが出てきそう。

_DSF8058-down.jpg


あるいはローライフレックスやコードもスナップにはすごく良いカメラだったけど、もう手放してしまったのが残念。今持っている二眼レフはフレクサットとヤシカ44だけど、フレクサットは写りはとても良いけど、目が悪くてちょっとピンが合わせられない。ヤシカもレンズが好きで手に入れたカメラだけど、44のフィルムはまだ手持ちもあるはずなんだけど、いろいろ敷居が高いのが難ありかな。
nice!(0)  コメント(4) 
共通テーマ:旅行