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大きな余震がありました [放射能関連]

私のブログを楽しみにしてくれている、一部の人には申し訳ありませんが、やはりいまは原発の話題は避けて通れません。楽しい話題ですませたい気持ちはあるのですが、現実がそうさせないのです。文字ばかりでつまらない、うんざりするような話題ばかりといわず、簡単にでも目を通して頂けたらいいなと思っています。よろしくお願いします。


昨日の夜中に震度5強という大きな余震があった。この余震で青森の東通原発と六ヶ所村の再処理施設の電源が切れ、ディーゼル発電の非常用電源を使った。ディーゼル発電機が動くということは「耐震設計を越えた地震に見舞われた」ということだ。そしてもしもディーゼル発電機が故障、あるいは燃料切れしたら、東通原発は冷却系を失い、福島原発と同じことになっていた。

今回の東通原発は震度5で通常電源、予備電源ともに喪失し、ディーゼル発電機を動かして難を逃れた。これは「耐震設計が震度4だったら設計通り、設計が5だったら、設計ミスか施工の手抜き」という事になる。

これまでの現実を振り返ると、次のようになる。

柏崎刈葉  震度6で「放射線漏れ」と「変電所火災」
福島    震度6で電源喪失、水素爆発
女川    震度5で通常電源喪失
東通    震度5で通常、予備電源ともに喪失

こうした現実を見ると、平井憲夫(故)さんが残した、「原発がどんなものか知って欲しい」の内容がますます現実味を帯びて来る。震度5以上の地震ではことごとく、100%の確率で壊れているのだ。それにしても国が「安全だ」と言い続けて来た原発が、なぜここまで耐震設計自体が低いのだろう?おそらく全国の原発が同様だろう。

ここまで書いていて、「あれっ?」と気が付いた。福島原発は津波で破壊されたことになっていたけど、結局建屋の中にある冷却設備が爆発以前に壊れて使い物にならないということは、地震でほとんどが破壊されていたということじゃないの?守れていたのは原子炉そのものだけで、原子炉を保安する機械もなにもかもが津波以前に壊れていたってことだ。津波で燃料やその他諸々が流されたことは、確かに問題だけど、それだけなら電力カーがあれば問題にならなかったはず。やれやれ、どこまでウソを流すんだ。今頃気が付くのも遅すぎるけどね。

そういえば海外の原子炉反対派の意見も、「冷却やタービンに送り込むなためのパイプなどを破壊から守る手段がないから、放射能が出るのは避けられない。だから反対する」っていうのをどこかで読んだ気がする。複雑に入り組んだ各種パイプやバルブを縦横の揺れから守ることはできないのだろう。

自由報道協会の原発事故取材報告


ちょっと音声がわかりにくいので、以下のアドレスにリンクして頂ければ、聞きやすいムービーがあります。
http://digi-6.com/archives/51719655.html

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ガンガンガン速

お邪魔いたします。
震度5で壊れちゃぁ、地震大国日本では勤まるわけがないですよね。日本の技術力って…そんなもんなんですね。
by ガンガンガン速 (2011-04-08 16:51) 

川越

>ガンガンガン速 さま
コメントありがとうございます。私も今回の事故があるまで、原発については全く知らなかったのですが、いろいろ調べるうちになさけなくなりました。技術はあるんだと思います。でもそれ以上にお金をかけたくない、儲けたいが先立っているんじゃないでしょうか。「安全」や、「もしも事故があったら」ということが、ずいぶんおろそかにされて来ているような気がします。
by 川越 (2011-04-08 17:41) 

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