竹の釘 [道具]
先日「ストーブの焚き付けに使って」と、古い和タンスをもらってきた。桐と杉か檜の板で作られたタンスは、しっかりした作りで今でも十分に使える感じだったが、地主のばあちゃんのまたばあちゃんの頃からずっと使われてきたようで、外側の漆がだいぶ痛んでいた。
大きなヤットコで板と板の接合部を叩いて割っていたが、厚い一枚板は素人目にも割ってしまうにはもったないと感じるものだった。その接合部、思い切り叩いてもなかなか離れない。うまく組まれているのだろうが、やっと離れたところを見ると細い釘と思われたものは太く短い竹の釘だった。
鉄はサビが出るとそこから痛みやすく、昔は船作りにも塩水で錆びない竹釘が使われていたらしい。以前よく話をした若い指物師はこの竹釘を袋いっぱい持っていたが、今では竹釘を作る職人は日本で一軒だけになってしまったらしい。竹釘は表の皮の部分は使わずに四角くし、煎って油を染み出して使うと固く長持ちするらしい。昔の職人は代々伝えられてきた知恵を守っていたんだなぁ。
イイは無しですね、昔の職人の知恵。
by やまっぴ (2019-12-11 13:33)
>やまっぴさま
竹釘に限らず、大工道具や刃物、その他にもいろいろありそうですが、職人技っていうのはごくごく一部を除いて消えていってしまうのかもしれませんね。どうしようもありませんが、寂しいものです。
by 川越 (2019-12-11 15:02)
恥
イイは無し ⇒ イイ話
by やまっぴ (2019-12-14 02:37)
>やまっぴさま
大丈夫ですよ、(^^)
by 川越 (2019-12-14 06:51)
竹釘、初めて見ました。
昔の職人さんの知恵って素晴らしいですね。
消えてしまうのは残念です…。
by tony (2019-12-15 16:17)
>tony さま
もう今年もあと少しですね。そちらもだいぶ寒くなっているんじゃないですか?ご家族ともども、風邪などひかないようにクリスマスをお迎えください。
竹釘、かなりしっかりできています。それに全然痛みがないんですよ。タケの繊維ってとても強いんですね。昔の人は本当にすごいものです
by 川越 (2019-12-16 00:05)
手の込んだ職人技が昔は普通に生活の中にあったのですが、継承できずに消えていくのが寂しいですね。
by minton (2019-12-16 08:27)
>mintonさま
この例に限りませんが、昔の技術があっという間に消えていくのは本当に残念ですね。かといって今更古い技術に戻ることはありえないので、どうしようもありません。
by 川越 (2019-12-16 19:09)