出戻りの刃物

以前「イノシシ用皮剥包丁（https://photo-bici.blog.ss-blog.jp/2018-03-12）」として紹介したことがあるこの刃物。当時は片刃だと使いにくいからと両刃のものをシェフにプレゼントしたけど、最近は使われていないようなので別の人の元へ行くことになった。

シェフ曰く、どうやら今は両刃は使いずらくて片刃の刃物を使うらしい。好みや慣れとも言えるかもしれないけど、その人の熟練度によっても使いやすさは変化するはずなので、もちろん責めるつもりは全くない。ただ使わないのはもったいないので、使ってくれる人へという思いだ。

シェフはどうにか使いこなしたかったのか個性的な研ぎになっていて、荒砥で時間をかけて修正する必要があったけど、まあまあのところまで研げたのでこれでよしとすることにした。あまり無理をしても刃物が減るし、使いながら修正していけばいいところまで持っていけば、問題はそれほどないはず。

今度この刃物を使うのも女性で、今は罠猟をしている。どうもこのあたりのハンターは年配の男衆と、移住した若い女性という２パターンになりつつあるようで面白い。優しくなった若い男は、血を見るのも自ら食物の命を絶つことからも逃げているのかもしれない。

コメント 4

戦後靴下と女性が強くなったと云われましたが、最近は若い男が弱くなった？
植物系とも云われてどのように思っているでしょうか
男の歌手が女性と同じような化粧して歌っているのを見ると目をそむけます
小豆島で女性でジビエ料理をしているのをTVで見ました
「女性は強し、されど男は優し」の時代が来るのでしょうか。
by micro (2020-01-28 18:03) 

> microさま
すでにそんな時代になっているんじゃないでしょうか。数年前の東京での出来事ですが、喧嘩しているカップルの女性が「そんなんだから・・・（聞き取れず）！」と男性を道で怒っていました。言われた男性はしゅんとしてうつむいてましたが。

別の日には電車でやはりカップルが乗り込んできて、空いている席に男性を座らせ自分はその前に立つのを見ました。促された男性は女性のかばんを持って、素直に座っていました。

これが全てではありませんが、そんな情景を見る機会も増えているのかもしれません。平和なんでしょうかね？
by 川越 (2020-01-28 18:33) 

片刃と両刃って変更できるんですね。
道具ってのは作った時から使われながら徐々に変化していきますよね。
使われていく道具ってのが幸せですね。
by minton (2020-01-30 08:59) 

>mintonさま
mintonさんのブログでやりとりしていたら、また久しぶりに北八に歩きに行きたくなってきました。でも靴がないからなぁ。長靴でも雪のない時期なら大丈夫だろうけど、汗がたまるのは嬉しくないし。(^^;　むぎ草の周りを歩くくらいなら普通のブーツでも大乗だろうけど、人が少ない時期を選んで遊びに行ってみようかな。

ところで刃物はものにもよりますが、日本の刃物のような割り込みだと片刃のものは両刃にはできません。その逆も基本的には無理です。全部鋼でできているような刃物だと苦労しますが、形にすることはできます。

どちらにしても道具は長く使われてほしいですね。そういえば機械でも同じ人がずっと丁寧に使っていたものは、他の人が使うとあっけなく壊れたりしますけど、微妙な使い方の違いでどこか破しちゃうんでしょうね。
by 川越 (2020-01-30 09:45)