大きな斧と鎌研ぎの依頼 [研ぎと目立て]
先日包丁と鎌を研いだ人が、今日は大きな斧を二本とこれまた大きな鎌を二本持ってきた。どこかで捨てると言っていたのをもらってきたらしく、どれも酷い刃こぼれがいくつもあって、今回も鎌の半月形が大きく凸凹になって原型をとどめていない。
特に斧の方はパチンコ玉くらいの刃こぼれがあって、ちょっと手間がかかりそう。おまけに鎌の一つは先が3センチくらい欠けているようだ。おそらく一世代、数十年単位でしまわれていたものだろう。
例によって手を入れる前の写真がないけど、なんとか使えるようにした。柄も相当な年代物のようで、曲がりが出て表面もくすぶっていたので、きれいに磨いてみた。残念ながら斧の一本は鍛接が悪かったのか、ひつ穴(柄を入れる穴)が割れていたので私では修理不能。
でも昔の道具は酷いサビで覆われた状態でも、大抵はサビを落とせばきれいな地が出てくる。この道具もこれでまた10年以上は問題なく使えるだろう。
昔の刃は材料がいいことが多いから、研ぐのが楽しみですね。この写真、色がいいですね。
自転車の渋いブルーと刃の鈍い重さが雰囲気をよくしています。
by minton (2020-04-26 18:30)
> mintonさま
この鎌は土佐のもののようです。かつては土佐も刃物の一大生産地だったらしいです。手打ちのようで、槌の跡も残っていましたから、今の工業製品とは違いますね。まだまだ現役で頑張ってくれるといいのですが。
ブログの写真は概ねM8.2で写しています。私もM8の色は大好きで、これが壊れたらどうしようかと思います。いつもコメント、ありがとうございます。
by 川越 (2020-04-26 19:00)