SSブログ

山に入る時の非常用装備 [道具]

L9990103.jpg

昨日、よくコメントを頂くmintonさんのブログ「あなろぐちっく」で山歩きの装備の話が出ていた。季節によって持つものは違うけど、半日のよく知る山歩きでもしっかり準備をしているのはさすがって思った。

自分の場合は家の周りの知っているところばかりなので、ほとんど非常用装備は持たないけど、それでもあまり知らないところに行く時や、冬場には万が一のことを考えて簡単な装備を持つようにしている。

右上からタイラップ10本余り。場合によってももう少し長いものも。これは冬場にカンジキを使って山に入る場合、万が一カンジキが折れたりばらけたりすると歩けなくなり、移動することができなくなるため。普通に3〜4m積もるので、動こうとしても埋まってしまい、すぐに低体温症で終わる。

逆にカンジキを履いていたために埋まった時に足が抜けなくなり、そのまま埋まってしまうこともある。以前は冬から春にかけて山で亡くなる人が多かったと聞く。カンジキは無理矢理外そうと思えば外れる程度に縛っておくのがいいらしい。話が逸れました。

左にあるラジオペンチとステンレスワイヤーも同様の使い方だけど、ペンチがあると短時間の止血にも役立つかとは思っているし、刺さってしまった手では抜けないもの抜ける可能性がある。

その下は小さなステンのコップ、メタ(固形燃料)が使える折りたたみ式の五徳。あると無いとではまさに雲泥の差になる折りたたみ式風防。これは息抜きのためというよりは、低体温症になりかけた時に、最も手軽に体を温めるのは温かい飲み物というのを数回経験しているため。サーモボトルならなお手軽だけど、重くなるかな。もちろん持つときもある。

その下は伸縮性の包帯、折りたたみ式の鏡、バッテリーライト。鏡は目にゴミが入った時用で、地面に立てられたり、木に下げられると使いやすい。

その左の細々としたものは蜜蝋のロウソク、ワセリン、テープ、ケースに入れた岩塩。このケースはライトにつけることでランタンになる。岩塩は手足がつる時に少量を舐めることですぐに治せる。冬場は周りを囲うと風の影響がなくなり、小さなローソクが意外に暖かいのは過去に経験済み。

その下は完全防水のタープ代わりのシルナイロン製シートと細引き。体に巻くことで防寒にもなるし、突然の冷たい雨対策にもなる。黄色いのは115カロリーの自転車用補給食。

これらを左上の黒いバッグに入れてベルトに付けている。そのバッグの下にあるのは小さなケースに入れているもので、裁縫用針と糸、その下がボタン類、左の小さなプラケースに入っている青いものは、外科手術用のメスの先と針と糸、その下がピンセット、爪切り、精密ドライバーのマイナス、注射針の太いもの。注射針は刃物なので、とげぬき時のカッター兼搔き出し用。

裁縫セットは文字通り恥ずかしくない程度に繕って人里を歩くため。実は以前転んでズボンを派手に裂いててしまい、股間があらわになったことがある。その時も裁縫セットがあってなんとかなったので、それ以来持ち歩いている。

あまり大怪我は想定していないし、その場合は携帯で助けが必要になると思っている。でも目にゴミが入ったり、太い棘が深く刺さった、転んだ拍子に枝が刺さった、つまずいて転んで裂傷ができたなど、なんとかしなければならないことは最低限できるような感じにしている。以前はこれにボルタレンなどの痛み止めを入れていた。

これ以外にも水、ティッシュ、マッチ、手ぬぐい、刃物、秋から春にかけては雨具は普通に持つので割愛。皆さんも何か役立つ装備があれば教えてください。
nice!(0)  コメント(11) 
共通テーマ:旅行

nice! 0

コメント 11

お名前(必須)

お久しぶりです(コメントは・・・)
非常時の備え、要りますね。男性は結構こういうの好きかもです。
釣行時は、ご想像にお任せしますが。日帰りでも4食+小シュラフと対毒蛇対策キットは必携。ツウェルも考えてましたが嵩張るので・・・。
以前、営業車にEPIと相性の良い当時最小のプリムスバーナー。水500TET4本+西尾のα米3食とソーイングキット+携行ドリップコーヒー
(贅沢品)。南海トラフ地震可能性エリア担当時は浮袋(笑、捨てたけど)を会社支給の緊急用ヘルメットの袋に一緒に詰めてライジャとを携行していました。α米食は日付切れても美味しく食べることができる。
以後は小型化、エスビットとマッチ・ライター・ソーイングキットをタッパーに詰め、ソロキットに上記食材を詰め水4本と寝袋(必需)を車載し持ち歩きました。
首都圏勤務時、上記タッパー内容をソロキットに2食とエマージェンシーシートを袋に詰めデイバックに入れて通勤しています。通勤難民にならない為。
by お名前(必須) (2020-04-27 22:42) 

ヤマッピ

記名し忘れていました。済みません。
川越さんも、少年の頃秘密基地ごっこした口ですか?
私、東京近郊だったのですが、まだ田畑も丘陵もあったのでやってました。
百田さんの「夏の騎士」ほどの物件?ではありませんでしたが・・・。
by ヤマッピ (2020-04-27 22:51) 

川越

>ヤマッピさま
子供の頃というか、中学生くらいになっても基地作りはやってましたね。体育館の舞台の下とかにモグラのようにしてこっそり隠れたりしてました。(^^;

しかしヤマッピさんの装備は本格的ですね。私は山奥の渓流釣りでもそこまでは用意していないかも・・・いや、考えたら同じようなものか。でも都会ではほんの少しでしたから、だいぶ負けてます。

でもこういう装備を考えるのも楽しいですよね。(^^)/
by 川越 (2020-04-28 07:14) 

minton

これは実用的なものばかり。恐れ入ります。
僕なんて持って歩いているだけで全然活用できていないので軽くしたんですが、これはどれも経験に基づく構成で大変勉強になりました。
ヤマッピさんもすごく現実的な構成で恐れ入りました。
蛇対策キットは調べてみます。
僕は毒抜きのポイズンリムーバーを持ってるだけなので、勉強します。

半日コースだとコンロなどを持たず水筒にお湯になるので、非常食はカロリーメイトと乾燥したままで食べられるドライフーズを余分に持っていく程度です。
ナイフも調理がないと持たないようになってしまいましたが、これは携行した方がいいですね。勉強になりました。
by minton (2020-04-28 08:48) 

川越

>mintonさま
いつもコメントありがとうございます。恐れ入るようなものじゃないので恥ずかしい限りですが、ポイズンリムーバーは持った方がいいなとは思うものの、未だに購入していません。山ではスズメバチが普通にいるので、絶対にあった方がいいですよね。

毒ヘビ対策は必要ですけど、以前「毒ヘビに噛まれたと自覚したら、とにかく急いで病院に向かうことが先決。動くと毒が回ると考えたり、自分で切開など絶対しないこと」と教わって以来、長靴と手首まで隠れる手袋があれば最低限大丈夫かと思ってます。

特に今の環境だと気をつけないといけないのはマムシですけど、最近は目が悪くなってキノコと思って手を伸ばしたらマムシが丸まっていただけだったり、山菜に手を伸ばしたらすぐ横にマムシがいてびっくりなんてことがありますから、いつかやられる可能性はありますね。毎年この辺でも何人かは噛まれていると耳にします。

あとはクマ対策ですけど、実は鈴も付けません。かわりに時々ブナなどの硬い木を叩きながら歩いたりしてます。クマは身近にいるんで、出会い頭にならないようには気にしてます。

ナイフは持っていると自分の場合は何かと使う機会が多いんですけど、日常的に使わない人にはあまり効果的な道具じゃない気もしています。重いですしね。
by 川越 (2020-04-28 10:04) 

やまっぴ

川越さま mintonさま (返信は初めてです)
渓流にマムシは付き物ですね。
レキ地を上ってたら、上に居たマムシと目が合ったり。岩を跨ぐとき下に横たわっていたり。他にも多々目撃。
私も、蛇対策以外にも使えるポイズンリムーバーを携行しています。スネークセンター(群馬県藪塚)でのマムシ講習の折に購入。
沖縄を除く日本では、ヤマカガシが最凶の猛毒蛇(コブラ同等)ですので気を付けましょう。血清は、このスネークセンターにしかありません。
熊対策の鈴はぶら下げています。蜂対策、サングラスを蛍光イエローのホルダーで後頭部の急所ところで留めて守って?います。
日帰り釣行時も、携行食糧系は最小限携行。誰かが助けてくれるとは限らない場所へ行くときは、予定通り帰って来れるとは限らないので。
しかし、携行品は入れっ放し(恥)
by やまっぴ (2020-04-28 12:03) 

川越

>やまっぴさま
マムシ講習なんてのがあるんですか、知りませんでした。しかもそれを受けているとは!スペシャリストですね。

やまかがしは珍しいヘビではないですが、子供が亡くなったニュースがありましたね。ただやまかがしの場合は毒の出る牙が喉の奥にあるので、口の中に指を入れたりしなければ、まず普通に噛まれても心配はないはずですから、やっぱりマムシですね。

蜂対策に蛍光イエローのホルダーを後頭部というのはさすがですね。私も釣りの時には黄色い帽子をかぶって、黒い頭を少しでも隠すようにしてます。白髪とハゲになれば気にしなくても済むかも?(^^;

by 川越 (2020-04-28 12:32) 

やまっぴ

川越さま
マムシは前2本の毒牙が管になっておりしっかり毒を送り込んできます。
ヤマカガシは思いっきり開いて噛んでこなければ、鼻先辺りの上顎から喉の手前に向かって格納されている長~い毒牙は刺さらないようで、前歯で黴菌を摺りつけられるだけです。が、噛まれたら外れません。この毒牙、マムシと違い管になっておらずニューム管のように隙間があり洩れるそうです。
by やまっぴ (2020-04-28 15:11) 

川越

>やまっぴさま
さすが!これからは「毒蝮やまっぴ」と呼ばせていただきます。(^^)
冗談です。
by 川越 (2020-04-28 18:34) 

やまっぴ

毒蝮・・(笑)
臆病なだけです(恥)
by やまっぴ (2020-04-29 00:56) 

川越

>やまっぴさま
山だとマムシも怖いですが、わからずに踏んでしまうスズメバチの巣が予測不能で怖いです。思い切り走って30m逃げればほぼ大丈夫らしいですが、山の中で思い切り30m逃るのはかなり困難ですよね。あいつら速いし、こっちは長靴だし。
by 川越 (2020-04-29 06:28) 

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。