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狐の嫁入り [いなかの伝承]

狐の嫁入り.jpeg

この写真は京都ココログループのHPから拝借です。京都ココログループでは、狐の嫁入りをテーマにした変身写真を取り扱っています。


先日「狐火になった男」の記事にyozakuraさんからコメントいただき、以前教えて頂いた黒澤明の狐の嫁入りに関する古いムービーなどを見ていた。ネットで簡単に調べるだけでも、日本国内では相当広い範囲で狐の嫁入りに類するイベントが開催されていて驚くけど、どうやらこの手の伝承は世界各国であるらしい。人種や宗教が違っても同じような世界観があるというのが面白い。

ところで狐の嫁入りではなぜ晴れているのに雨が降るのか?いくつか説があるようだけど、日本人好みなのは以下のようなお話かも。


昔、ある村で長きにわたり雨が降らず、田畑が干上がり農作物が育たなかった。
困った村人たちは神に生贄を差し出し、雨乞いをすることをにした。

「何を生贄にする?」
「人ではなく、狐にしよう」
「どうやって捕まえる?
「騙してやろう」と画策する。

村の近くには人に化けるのが得意な女狐がいた。
そこで村一番の男前の若者が狐に近づき、自分との結婚を持ちかけて、
狐が嫁入りしたら生贄にする計画だ。

ところが女狐と若者は交流を重ねるうちにお互いに惹かれ合う。
そして女狐は若者と村人たちの本当の目的に気がついてしまう。
逃げろという若者。それでも女狐は若者のため、村のために生贄となる決意をし、嫁入りする。
その女狐の流した涙が大粒の雨となって村中に降り注いだ。

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コメント 2

micro

”イケメン”に生まれなくて好かった!!
by micro (2021-05-31 11:24) 

川越

> microさま
この女狐も美しい女に化けるのが上手かったんでしょうか。外見だけでなく、心根も優しい二人だったんでしょうね。昔は個人の思いよりも村全体が優先されたでしょうし、どちらにしても矢面に晒されるのは嫌ですね。
by 川越 (2021-05-31 12:20) 

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