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また研ぎの依頼 [研ぎと目立て]

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週末に農具の柄が折れたのをすげ替えたと思ったら、昨日は「ネギが切れない」と、菜っ切り包丁の研ぎが来た。最近は軽トラ市に出ないので、痺れを切らして自宅に持ってきてくれる人が出てきたのかもしれない。それに口コミが微妙に広がっている感じがする。

ところでこの菜っ切り包丁、ちゃんと鋼が入った良いものだけど、どうやら片側だけ中心に砥いでいたようで、左側は鋼が2ミリくらい出ているけど、右側は地金が刃先まで来ていて鋼が全く出ていない。

以前youtubeで観た研ぎビデオでは「7対3で研げばいい」というのがあったけど、それを実践していたのかもしれない。でも鋼が出ていないんじゃ、野菜は切れないよなぁ。

ということで昨日は昼から夕方まで鋼を出す肉削ぎ作業を延々と、荒砥を何種類か使ってやっていた。荒砥はよく下すので気をつけないと包丁の形がすぐに乱れてしまうし、砥石の平面もすぐ崩れやすいので気を使う。気を使うという意味では、荒砥が一番かもしれない。

形は長年の使用で切っ先の方が研ぎ減っているけど、これを正確な形に仕上げると大幅に刃先が減ってしまうので、今回は形の修正まではやらなかった。

どうやら写真のように鋼が出たので、今日は中砥を使って形を整えつつ仕上げ砥石に当てて仕上げるつもり。物は悪く無いので、切れ味良く仕上げて喜んでもらえたらと思う。
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