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鎌の使い方 [道具]

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我が家にはエンジン付きの草刈機があるけど、ちょっとした草刈りならわざわざエンジンをかけなくても鎌のほうが手早く効率が良かったりする。でも実を言えば、鎌という刃物に触れる機会の少ない時代なので、自分でも使い方がよくわからなかった。

もちろん子供の頃には母が畑で使っていたのをみているので、使い方が全くわからないということはないけど、案外切れないなという思いも強く、うまく切れないのは刃が切れなくなっているからと思っていた。

でもそうとも言えないことにやっと最近気がついた。例えば写真の上の鎌のように、刃がほぼ一直線でかつ柄と直角になっていれば、弧を描くように右から左に振り回したほうが草が良く切れる。

勢いをつけるので、こうした鎌は肉厚の鎌の方がいいし、刈る草も硬めの草のほうが仕事が早い。また柄の長さも長めの方が疲れにくい。

ところが、このように刃が真っすぐで肉厚の鎌を、奥から手前に引くように草を刈ろうとすると、特に柔らかい草ではあまり気持ちよく切れてくれない。

逆に下の鎌のような刃がカーブしている鎌の場合は、90度よりも大きな角度で柄に付いていることが多いので、横に振り回しても切れが悪く、下手をすれば薄さもあって鎌を曲げたり折ってしまう。

カーブした刃を持つ鎌は、奥から手前に引くように使うと柔らかい草でも良く切れる。振り回さないので、こういう使い方の場合は厚鎌よりも薄鎌のほうがよりいいし、柄の長さも特に長さを必要としない。ただし硬い茎の草は苦手だ。

結局のところ、刃先に当たる角度の問題で、包丁でも真下に押して切るよりも、手前に引いて切る方が抵抗が少なく綺麗に切れる、斧やナタのように叩きつける刃物でなければ、基本的には刃は対象物に斜めに当てて切った方が楽に切れるということ。

こんな単純なことに気がつくのに何年かかっているのやらと思うけど、道具の使い方を知らないし、教えてくれる人もいない環境では仕方がないのかもしれない、と自分を慰めている。

ちなみにどちらの鎌を使うにしても、自分の動かしやすい手の動きと、鎌の草に当たる角度を調整してみるとより切りやすくなる。
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