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包丁研ぎ3本 [研ぎと目立て]

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包丁研ぎを3本頼まれた。上はノーブランド、中は貝印、下はグレステン。同じ人の包丁だけど、言っちゃ悪いけどよくもまあこれで切っていたものだと思うような刃先。3本とも同じ感じに刃先がボロボロでまるでノコギリ。でもここまで刃こぼれすれば逆に切れたりして?・・・って、それはないか。

全部鋼の入っていないステンレス製。ステンレスでもピンキリで、よく切れるものもあれば、紙も切れないようなひどいものもある。基本的には錆びるけど鋼の入ったものの方が切れ味はいいし、鋼をステンレスで挟んだものもある。でも主婦には錆びるってのは決定的なんだろうなぁ。

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ブレブレだけど、刃先の感じはわかるかも(写真の上が刃先です)。これはグレステンという包丁の刃先で、ディンプルというか、きゅうりなどが張り付かないようなくぼみが付いている特徴的な包丁。ステンレス鋼に焼き入れして刃先を硬くし、刃先は蛤刃と云う形状になっている。

刃先近くまで肉厚でドイツ製だと思っていたけど、どうやら国産品のよう。しかし丈夫なこの包丁をここまでボロボロにするって、それはそれで結構すごいかも。みたところ刺身包丁のような片刃的な刃付けがされている。研ぐのは厄介なブランドと聞いているけど、実際に研ぐのは初めてだ。

硬くて肉厚、片刃的で蛤となると手こずるのは予想がつく。ステンレスは基本的に粘りがあるので、研いだ時に出る「カエリ」が取れないのもやっかいな性質。ともあれ、今日は頑張ってみよう。


結果、2時間ほどで3本終了。うちのだったら5分で終わるけど、預かりものは値段じゃないから時間がかかる。とりあえずは#320番の荒砥で3本とも刃こぼれを落として、刃先の厚みを調整して刃線を整える。

その後無名の包丁は少し荒い#1,000番の砥石で仕上げ。貝印はそこから同じ#1,000番表示だけどずっと細かい砥石で仕上げ。無名のものよりいいステンレスなので、多少切れ味もいい。グレステンはだいぶ硬度があるのでもう少し目の細かい仕上げ砥石で歯先を整えた。他の2本とは明らかに切れ味が違うので、指を切るかも?(^^;
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