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パスハンターのギアを少し上げてみよう [サイクリング]

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40数年前の古い自転車をレストアして、再び乗り始めたらなぜかやたらと調子がいいのは何度か書いているけど、このフレームを作ってくれた東京の「アマンダスポーツ」の千葉洋三氏にその理由を尋ねてみると、やはり主な原因は「そりゃ高性能チューブラーとチェーン、チェーンライン、そしてフロントフォークの531(レイノルズ)が効いているよ」との回答。

40数年前から千葉さんの言葉には何度も翻弄されて来たけど、それもあながち間違ってはいないと思う。特にフロントホークは23ミリのオーバル断面だけど、強度計算をすると現在のクロモリフォークでは一般的な、24ミリオーバルよりも縦方向の長さと肉厚で有利らしい。

千葉さんの言葉もこのブログで書いて来たことばかりだけど、話を聞いてみると「やっぱりそうなのか」と納得するばかり。それでも「そんなことで、こんなに違うの?」と、不思議な気がすることも確か。

アベレージスピードで比較すれば、レストア以前のサイクリングとはMTBでもロードとの比較でも概ね時速5〜6キロほども違うので、これは馬鹿にできないどころの話ではない違いがある。

あまりに進む感覚が違うので、チェーンリング(前のギア)が少し大きくなり、アウター42Tが44Tになり、インナーも26Tが30T、32Tと大きくなった。それに伴って後ろのフリーの一番軽いギアも24Tから28T、あるいはコースによっては34Tとデカくなって若干ギア比が軽くなっている。

でも最近もう少しアベレージをあげられるんじゃないかと思い始め、フロントのアウターギアを46Tにしてみようと思う。これだと下りと平坦で少しスピードを上げられるはずだけど、今までアウターで走れた緩斜面の登りが苦しくなる可能性もあるので、全体のアベレージで比較したらどうなるかやってみないとわからない。

実際これまでにも登りながら「あっ、アウターで走っていた」と思ったことが何度もあるけど、さすがに46Tだとそれはなくなるはず。

走れなくなる季節が近いので間に合うのかわからないけど、トライできればやってみようと思う。ちなみにロードレーサーでは53×39Tだったのを、50×34Tに変更して楽になっているけど、アベレージではあまり大きな変化はない感じ。

それとは別に、新たなパーツを千葉さんに作っていただく予定。それはチェーンホイール(前のギア)で、今さら鉄製のクランクだ。このパーツは1960年代にはすでに鉄からアルミに変わっているけど、最初の東京オリンピックの自転車ロードレースに参加したイタリアの優勝候補の一人、F・ジモンディはアルミクランクが当たり前の中で、昔ながらの鉄製のコッタードクランクを使っていた。イタリアのトップ選手があえて鉄製クランクを使う理由はずっとわからなかったけど、重さのデメリットを超えるメリットを感じていたから使っていたのだろう。

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ということで、自分もジモンディにあやかって鉄製のクランクを作ってもらう予定でいる。まっ、できるとしても来年なので実際に走れるのは来年のゴールデンウイークが明けてから。これでさらに自転車が重くなってしまうけど、走りがどれほど変わるのか楽しみでもある。
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