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クレメン グリフォ61とグリフォネーベを再生 [サイクリング]

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最近のマイブームは完全に自転車になっていて、時間があれば何かしら自転車をいじっている。今日は古い友人に送ってもらった使い古しのクズタイヤの一部を使って、昔のイタリア製タイヤを使えるようにした。

この写真のタイヤは20年以上前になくなってしまった「クレメン」という、自転車のレース用タイヤでは世界最高のブランド。そのクロスカントリーレース用で一世風靡した、グリフォ・61。太さが32ミリもある。写真はないけど、フリフォネーベの方は名前の通りぬかるみ用のタイヤで、ブロックパターンがついている。

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でも問題は上の写真のように、どちらのタイヤも縫い目が剥き出し。もしかしたら中のチューブを入れ替えて縫い直したものかも知れない。昔のレース用タイヤはチューブラータイヤといって、ラテックスの薄いチューブをコットンやシルクのカバーで縫い込んであり、そのタイヤをホイールにノリで接着して走る。

縫い目が出たまま接着するとホイールと擦れて糸が切れてバーストしてしまうので、本来はコットンの帯が縫い目の上を覆って接着されている。製造から20年近く経っているはずなのにほとんど劣化していないのでなんとか使いたかったけど、専用のコットンの帯が手に入らずに作業が止まっていたのだが、古いタイヤから外した帯を友人が送ってくれたので復活させることができた。

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帯が貼ってあるとこんな感じ



売れなければ作られることもないのが世の原則だけど、古い技術がどんどん消えてしまい、今では作れなくなっているタイヤも多い。昔はこんな手作業の商品が普通に手に入り、だれでも楽しむことができたのだから夢のような時代だった。

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