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リアルなルアーは釣れるのか? [釣り]

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ルアーを選ぶ時、昔はともかく今は綺麗だからと使うことはなくなった。もちろん安くても高くても、全く釣れないルアーなんて存在しないと思うけど、30年前には確かにブランドやルアービルダーによって、釣れる釣れないがあったように思うし、実際そんな経験もしている。

チープな外観とは裏腹に、確実な釣果を約束してくれるのが海外ルアーの特徴と言えるかもしれないけど、四半世紀前、日本のルアーをアメリカに持っていくと、彼らはちょっと使うと後は部屋に飾っておくのが常だったと聞く。要はリアルで綺麗だけど、動きはまあそんなもんだよねって感じなんだろう。

もちろん今は当時とは全く違う・・・はず。そもそもルアーの色や形は極論してしまえば本物に見えなくても魚は釣れる。こんなハゲハゲルアーでも何も問題がないし、バス用ルアーなんて色も形も「なんじゃこりゃ?」ってものばかりだ。

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一番上と下の写真のルアー、全長わずかに45ミリ。それでいてこれだけ丁寧なペイントと質感が施されている。さすがは日本人ビルダーの作る道具(いや、実際はパートのおばちゃんが色を吹いているのかもしれないけど)。こんな仕上げをしなくとも魚は釣れるけど、操作に機敏に反応してよく釣れるルアーが最低条件で、さらにリアルなら尚良しという拘りだ。

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数多あるルアーを取っ替え引っ替えして川で遊ぶのも良いけど、「このルアーであの谷を釣り上がってみたい」「あの川の、あのポイントで一尾釣れたら嬉しい」と思わせてくれるビルダーの存在は嬉しい。

もちろんそれなりの対価を支払う必要があるけど、実際に使ってみると水と馴染んでさらに艶かしく煌めき、値段のことはすぐに頭から消え、うっかりすると泳がせているだけで時間を忘れてしまう。

それに昔のハンドメイドなら数万円というのも珍しくなかった。今はそれに比べたらずっとリーズナブルで、魚がいれば間違いなく坊主を免れることもできる。リアルなルアーだから釣れるのではなく、動きがいいから魚が口を使うってことだけど、動かしているだけで半分満足してしまうのも困ったものかもしれない。
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