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ショック! [田舎暮らし]

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さっきバイトから帰る途中、近所の婆ちゃんが教えてくれた。地主のばあちゃんが亡くなった。自分たちがここに住み始めて以来ずっと良くしてくれて、もう35年以上も前に親を亡くしている自分には、なんとなく自分の親のような気持ちで接してきた。

今年は古傷が原因で腰が痛く、畑仕事ができないと言っていたけど、見た目にはとても元気そうだったのに。でも振り返ってみると思い当たる節もある。春には夫婦ふたりで家や、結婚して植えた女夫桜をバックに写真を撮って欲しいと言われた。

秋になって、娘さんたちが住む埼玉に行き、今年の冬は帰らないようだった。老夫婦でここの冬は厳しいから仕方ないし、時々くれた電話口では自分の声の調子から、いつも子供に接するように気にかけてくれたし、「ご飯の支度もしなくていいし、畑もやらなくていい。天国みたいに幸せだ」と嬉しそうに話してくれていた。

それを聞いて「畑仕事が好きだったけど、やっぱりきつかったのかな」と思ったりしたけど、本当はどうだったのかな。前には娘さんのところから帰ると、「やっぱり田舎がいい」と言っていたから、本当はこっちで骨を埋めたかったんじゃないだろうか。88になるお父さんの世話もあるし、現実的じゃないけど。

いつも笑顔だったばあちゃんの顔が浮かぶと涙が出てくる。ばあちゃんが手を入れていた畑を使わないかといわれて、今の畑で十分だよと断っていたけど、こんなことならありがたく使わせてもらうといえばよかった。いつだって、後悔先に立たずだ。
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