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ゆうちょからの手紙 [田舎暮らし]

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クリスマスの日、薪割りをしていると郵便が届いた。誰かがクリスマスカードでも出してくれたかと思ったが、封筒はもっと簡素な事務的なもので「ゆうちょ銀行」と読める。

先日にも同じ封筒が届いていた。内容は「特定記録」とあり、送金の取り消しができないという知らせだった。

実はその数週間ほど前、急いでいた相棒が郵便局から友人に送金をした。子供が生まれたお祝いと毎年買っているお米の代金だった。ところが教えてもらった口座番号が違い、全くの他人への送金となってしまった。

たまたま間違った番号の人がいたわけで、送金はそのまま知らない人に振り込まれた。なんとかこの間違いを直せないかと問い合わせるも、返金に応じるかどうかは相手次第で、相手のことも個人情報保護法のため教えてはもらえない。結局のところ、銀行から相手に連絡はしてくれたが、「返答なし」という回答だった。そんなんありかよぉ。

ネットで調べると意外と同じようなミスをする人がいるらしく、すぐにいくつもの記事が見つかった。もどかしいのはミスを説明して相手を説得することができないこと。一通の「ダメでした」の手紙だけで諦めるしかないのだ。

なんともやりきれない気持ちでいたところにこの郵便が来た。「もしや相手の人が応じてくれたのかも?」と、淡い期待をしてみるが全く別の連絡かもしれない。恐る恐る開封し、中を一文字づつ確認する。

すると一度は諦めた送金の取り消しができた連絡だった。理不尽にも感じた「返答なし」の回答から一転して安堵の胸を撫で下ろした。世の中やっぱり悪い人ばかりじゃないんだ。ああ良かったぁ。
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