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包丁研ぎ3本 [研ぎと目立て]

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包丁研ぎを3本頼まれた。上はノーブランド、中は貝印、下はグレステン。同じ人の包丁だけど、言っちゃ悪いけどよくもまあこれで切っていたものだと思うような刃先。3本とも同じ感じに刃先がボロボロでまるでノコギリ。でもここまで刃こぼれすれば逆に切れたりして?・・・って、それはないか。

全部鋼の入っていないステンレス製。ステンレスでもピンキリで、よく切れるものもあれば、紙も切れないようなひどいものもある。基本的には錆びるけど鋼の入ったものの方が切れ味はいいし、鋼をステンレスで挟んだものもある。でも主婦には錆びるってのは決定的なんだろうなぁ。

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ブレブレだけど、刃先の感じはわかるかも(写真の上が刃先です)。これはグレステンという包丁の刃先で、ディンプルというか、きゅうりなどが張り付かないようなくぼみが付いている特徴的な包丁。ステンレス鋼に焼き入れして刃先を硬くし、刃先は蛤刃と云う形状になっている。

刃先近くまで肉厚でドイツ製だと思っていたけど、どうやら国産品のよう。しかし丈夫なこの包丁をここまでボロボロにするって、それはそれで結構すごいかも。みたところ刺身包丁のような片刃的な刃付けがされている。研ぐのは厄介なブランドと聞いているけど、実際に研ぐのは初めてだ。

硬くて肉厚、片刃的で蛤となると手こずるのは予想がつく。ステンレスは基本的に粘りがあるので、研いだ時に出る「カエリ」が取れないのもやっかいな性質。ともあれ、今日は頑張ってみよう。


結果、2時間ほどで3本終了。うちのだったら5分で終わるけど、預かりものは値段じゃないから時間がかかる。とりあえずは#320番の荒砥で3本とも刃こぼれを落として、刃先の厚みを調整して刃線を整える。

その後無名の包丁は少し荒い#1,000番の砥石で仕上げ。貝印はそこから同じ#1,000番表示だけどずっと細かい砥石で仕上げ。無名のものよりいいステンレスなので、多少切れ味もいい。グレステンはだいぶ硬度があるのでもう少し目の細かい仕上げ砥石で歯先を整えた。他の2本とは明らかに切れ味が違うので、指を切るかも?(^^;
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研ぐのが下手になった [研ぎと目立て]

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年が明けて早1週間。その間大したこともやっていないけど、ウチの包丁と預かってきた包丁を研いで、彫刻刀を2本と切り出しを2本研いだ。

でもどうも最近刃物の研ぎが下手になったようで、思うような刃を付けることができない。平面に研ぐのは前からうまくいかなかったけど、それは相変わらずとしても、以前なら髪の毛を持って刃物を毛に当てて切るくらいのことはなんとかできたのに、ちっとも切れない。

もちろん刃物の使い方に応じて、そこまで鋭利にする必要はないけど、できるのとやろうとしてもできないのでは雲泥の差。気持ちがどこか急いているのかな。もう少しじっくりとやってみよう。
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刃物研ぎが上達する最短の方法 [研ぎと目立て]

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なんて偉そうなタイトルだけど、自分の場合劇的に変化した方法があるので、もっと切れる刃先、刃持ちがいい研ぎをしたいと思う人には参考になるかも。

と言っても刃物を抑える力の加減とか、砥石の選び方なんていわゆるテクニック的なことじゃなくて、もっと短絡的。というのは写真にあるようなルーペを使って、いちいち研ぎ具合を確認すること。

その都度確認することによって、自分がどこを研いでいるのか、どんな刃先になっているのか、カエリは残っているか、残っているなら欠けているのか、めくれて刃先に張り付いているのか、そんなことを確認し、どうしたらバリが取れるか、狙った刃先にできるかの工夫をするだけ。

指先はかなり繊細でミクロのバリも感じるけど、さすがにそのバリが板状なのか捲れて丸まっているのかまでは判断できない。それに刃先を研いでいるつもりでも微妙に刃先に当たっていないこともあるし、刃線が一直線に研げていないことも確認できる。

これを確認できるか、自分の思い込みだけで研いでいるかで、仕上がりが大げさでなく全く違ってくる。より良い砥石を買うのも確かに必要だけど、手持ちのものがあるならそれを十分に使いこなせば、今までとは違った刃がつけられる。

お薦めなのは100倍、慣れてきて1μ以下の繊細さを求めるようになったら300倍。最初は50倍くらいが使いやすいかもしれないけど、使った感じは中途半端かも。

やみくもに自分なりに研ぐことも、いろいろ考える意味では無駄とは言えないけど、最初からルーペを使っていたら、今の研ぎになるまでの時間は半減どころか1/3になっていたと感じる。
タグ:研ぎ
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研ぎの依頼が立て続けに [研ぎと目立て]

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おととい地主のばあちゃんに包丁研ぎを2本頼まれたと思ったら、昨日は近所のばあちゃんが「ノコギリの目立てをしてくれ」と持ってきた。目立てと狂いを修正してノコギリを持って行ったら、帰りしな別のばあちゃんが「ナタも研げるか」と。重なる時は重なるもので、すっかり研ぎ屋さんの気分。

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しかしこのナタ、何十年使い込んできたのか。銘もないナタだけど刃こぼれも少なく、大事に使ってきたのだろう。しかし砥石に当たらない。夜まで頑張り裏はなんとか概ね平面にできたけど、表は諦めて刃先だけ直線にしようと思う。でもまだ数時間はかかりそう。
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少し進歩 [研ぎと目立て]

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切り出しの切り刃。上が刃先、左が切っ先。水気が拭き取れていなくて切り刃がムラムラ

昨日も砥石の記事だったけど、今日は刃物の記事で。というのも、刃先の研ぎが1歩だけ進歩したように思うから。どうも刃先というのは薄くすれば(鋭角にする)繊細な切れになるとも言い切れないようで、鈍角でも刃線さえ直線で乱れがなければ繊細な刃先になるらしい。

数日前誕生日にもらったイカ割き包丁を研いで、髪の毛を1本切ったらいい感じだったので、今度は包丁で切るのではなく、髪の毛を刃先に当てて滑らせて切ってみた。今まではできなかったことだけどそれができた。

別の刃物でもできるのか、今日は切り出しを研いで試してみたら、やっぱり切ることができた。どうやら刃先の研ぎはまた1歩進歩したようで嬉しい。

熟練の度合いには「1万時間」という基準があるらしい。月日に直すと1年3ヶ月と11日。これは24時間休みなしの計算なので、実際に費やすことができるのは1日多くても5〜12時間くらいとすれば、2年半から6年くらいだろうか。そのくらいの努力をすれば一つの作業はまともにできるということらしい。

自分のことを振り返るとソコソコのレベルに達したものは自転車になるけど、確かに最低限のレベルに達するには本格的にトレーニングと呼べるものをやり始めて4〜5年はかかっているし、ある程度満足できる程度に走れるようになるにはさらに2年ほど必要だった気がするので、あながち的外れな時間でもないのかもしれない。

ところで刃物の研ぎの方は何時間くらいだろう。精々300時間くらい?ということから想像すると、後20年くらい経たないと満足な研ぎはできない感じ。先は長いぜ。
タグ:研ぎ
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天然砥石に迷う [研ぎと目立て]

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刃物好きが高じて、海外のナイフや国内の刃物をいくつか使っていて、当然それらの刃物を研ぐために、これまた海外や国内の砥石がそれなりに手元にある。

まぁ綺麗な四角で肉厚のある砥石は高いので、もっぱらクズみたいな10センチほどの小さい砥石を手に入れている。というか、それしか手に入れられないんだけど(^^;

それはそれで身分相応で仕方ないけど、最近手に入れた砥石は京都の仕上げ砥石として有名な「奥殿の巣板」と区分けされるもの。安いので小さくて形はいびつだし傷はもちろん、筋も穴もあって流通する砥石としての価値はとても低いもの。

だけどこの砥石、今まで使っていた仕上げ砥石よりも繊細な刃が付けられる。それはいいことでもあるけど、今まで仕上げで使っていた砥石が「あれっ、こんなもんだっけ?」と感じてしまうし、実際切れ味がはっきり違い、「う〜ん」と唸っている。

例えばこれまで産毛を剃ると「プンッ」とか「ブツッ」と切れて産毛がピンピンと飛んでいたのに、さらに繊細な刃が付くと、今までよりも抵抗なく切れ込んでいるのか毛が音もなくはらりと落ちる。でもかみそりの切れ味はさらに上をいくはず。研ぎの道は果てしないかも。
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研承斬(ざん)#400(追加・5月21日、9月6日) [研ぎと目立て]

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最近また砥石を買った。この砥石はビトリファイド製法のいわゆるセラミック砥石で、「研承(けんしょう)シリーズ」という荒砥から仕上砥までのシリーズの荒砥石で、特に研磨力を重視して素早い刃付が可能な「斬(ざん)#400」というもの。

荒砥石の場合、刃物がよく削れてくれるのはいいけど、砥石の方もすぐに削れてしまい平面が崩れてしまうものが多い。でもこの「研承シリーズ」は、研削力はあるのに砥石の面が狂いにくいらしい。それが魅力で手に入れたけど、使ってみるとこれまで使ったものに比べると多少変形が少ないようだ。

これまでだと、例えば「刃の黒幕」シリーズだと研削力は強いけど、「えっ、もうこんなに変形しているの?」っていうくらい砥石が削れるのが早い。でも「研承400」は結構厚みもあるし、面が崩れてもわかりやすい。砥泥が比較的少な目なのが影響しているのかもしれない。

また刃物を滑らせると黒い跡がはっきりつくので、刃物のどこが削れているのか判断しやすいのもいい。特別安いとはいえないけど高いわけじゃないし、もう少し番手が上の#1000も、今使っている別のブランドの砥石がなくなったら使ってみよう。


使用感の追加
この砥石、何度か使っているうちに良さがわかってきました。現時点で自分の未熟な知識と技術を前提にした場合、一番のメリットは研削力がありながら、正確な形が作りやすいこと。注意するのは研削力があるので削りすぎないこと。

荒砥はどうしても研削力に目が行きがちだけど、中砥、仕上げ砥と進んで刃先を整えるときに、一番大事なのは荒砥で正確な刃先の形ができていることだと思う。

この研承400は短時間である程度正確で微妙な刃先を形作る作業には使いやすく、いい砥石だと思う。炭素鋼を使う限りは研削力も砥面の変形も少ない。他にもこんな砥石があるのかもしれないけど、経験も少ない早い時期にいい砥石に巡り会えたと思う。

追加2
数ヶ月研承斬(ざん)#400を使って、はじめとはまた違った印象もあるので、追加ということで。研削力が高く、荒砥としてはよほど大きな刃こぼれでない限り、とても使いやすいのは最初の印象通り。ただ変形が少ないと感じていたのは最初だけで、やはり斬#400も荒砥としてはそれなりに減りが早く、砥泥が少ないと感じていたけどやはり多くそれなり。最初に水をしっかり吸わせている影響もあるかもしれない。

まだそれほど頻繁に使っているとは言えないけど、およそ1/3が減った。早め早めの平面出しが必要。ただ面の修正は今のところはキング1000番で共擦りしているけど、面出しが早いのは助かるし、他の天然砥石の面出しにもとても使いやすく、これは意外なメリット。次回も買いたいと今のところは思っている。
タグ:研ぎ
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京都の天然砥石 奥殿本巣板羽二重 [研ぎと目立て]

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今日、ヤフオクで入札した奥殿(おくど)本巣板羽二重という京都の砥石が手元に届いた。例によって1,000円程度で手に入れた厚さが6ミリもない小さいもので、普通はクズ扱いで商品にならないもの。でもこの模様、カラスとは違うのかな?よくわかりません。

ところでこの砥石、相当研削力が高いのに粒子が細かくて微細な刃がつく。それに硬くて平面の維持力が高く、刃先が正確に出せるし、研ぎながら何度も平面の修正をしなくても済むのが嬉しい。それにこれだけ硬いと6ミリとはいえ、使い切るまで4〜5年は楽しめそうだ。

一般的には研削力が強いのは粒子が粗いからよく削れるわけで、その場合は微細な刃先は仕上げ砥石でつけなければならないけど、この小さな砥石はよく削れるのに、仕上げ砥石のような刃先になる珍しいタイプ。

砥泥はほとんど出ないのに水の中に刃物の粉末が混ざって見えてくる。他の砥石との顕著な違いは、研いでいると削れた金属の微細な黒い粉がすぐに酸化して茶色に変色するところ。上の写真でも砥石の下の方に溜まっているところはまだ黒いのに、上の方の薄い層になっている微細な研ぎ粉はカメラを持つ間に茶色くなっている。

昔から奥殿の巣板は最上の評価だったらしいけど、その片鱗が見えた感じがする。ただ今のところ鋼、地金にはとてもいいけど、ステンレス系の刃物には最高とは言い切れない感じもある。この辺はもう少し使い込んでみないと判断は難しい。

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砥石自体はあまりに薄いので使いにくいけど、他の砥石のように木の板に貼り付けると木が反ってきて砥石が割れてしまうので、今回は厚さ2.5センチほどの天然の石に貼り付けることにした。これなら反ることもないし、重さもあって安定する。
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カンナの刃でも毛が切れた [研ぎと目立て]

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最近は包丁や切り出しでは、髪の毛を持って断ち切ることができるようになったけど、カンナの刃ではこれまで全く切れなかった。今日は久しぶりに寸八のカンナを研いだついでに試してみたら、思いがけなくあっさり切ることができた。

使った砥石は京都、向ノ地町の赤ピンと呼ばれる当たりの硬いのもので、研いだ鉄の粉が微細なためにしばらくすると錆びて茶色く変色する。

見ての通り、まだ鎬から刃先までの部分も丸刃で、全然面が出ていないし、研ぎムラばかり目立つけど、かろうじて刃先だけは研げているみたい。でもノミやカンナは相変わらず持ち手が決まらずに研ぎが安定しないし、もちろん砥石に立つこともない。早くしっかり研げるようにならないと、刃物を使うことも躊躇しがちなので頑張らねば。
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砥石(中砥) [研ぎと目立て]

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手持ちの天然中砥


「最近の趣味は?」と聞かれたら、多分「刃物研ぎ」というかもしれない。以前は刃物の平面を出せずにいたけど、その点では少しだけ進歩したようだ。切り出しやカンナやノミは平面が出せればとりあえずは切れるようにはなる。でも基本的に平面がない包丁は今でも難しい。

研ぎの世界も多分「これでいい」という終点はなくて、どこまでいっても「より良い研ぎ」の世界があるのだろう。

不思議なのは、「仕上げ砥」を使う前の「中砥」仕上げでも、以前は全然できなかった、髪の毛を指で1本持って切る程度の刃は付けられること。新聞紙を切れば確かに切れ味は「仕上げ砥」とは微妙に違うけど、鋭利さだけが切れに繋がるわけじゃないみたい。

第一、中砥で研いだ刃先は目で見ても微かな荒れが何箇所か見られる。もしかしたら、その荒れがきっかけとなって髪の毛が切れているのかもしれない。もちろん新聞紙を切ったときに引っかかるほど大きな荒れではないけど。

以前と同じ砥石を使っているのに、鋭利な刃先になるのは実感できるけど、今の状態は多分「仕上げ砥」が使いこなせていないってことなんだろうし、研ぎの手が安定していないってことかもしれない。

いくつかある「仕上げ砥」も、今のところは表面的な仕上がりの違い以外はわからないし、いつか仕上げ砥が使いこなせたら、全く違う感触で切ることができるのかもしれない。
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すり鉢 [研ぎと目立て]

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刃物を研ぐのに直接は関係ないけど、あると便利な道具がすり鉢。これで薄くなった砥石を粉にして、刃物の表面を磨く磨き粉を作れる。幸いうちには京都の砥石山からもったクズの仕上げ砥石の残骸があるので、粉にする材料には困らない。

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何種類かの仕上げ砥石を混ぜて、自分なりの磨き粉ができれば、砥石で消すのは大変な細かな傷もムラも消しやすい。いちいち微細な傷を砥石で仕上げようとすれば時間が果てしなくかかるけど、磨き粉なら5分もあればできるし、何より砥石を減らさずにすむ。

本当はもっと肉厚で天然石でできたすり鉢が欲しかったけど、価格が見合わずに妥協したけど、しょっちゅう使うものでもないので割らないようにすれば用は足りそうだ。

ところで先日からの雪が思いの外多くて、昨日も今日も雪の始末に追われている。今年は楽だとはいえ、一晩で70センチ以上も積もって、日中も同じように降られると1日が雪かきで終わってしまう。まあ雪国の冬は本来こんなもんなんだろう。
タグ:砥石
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また切り出しが張り付いた [研ぎと目立て]

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昨年の11月に初めて切り出しが砥石に張り付いた経験をして、それがうれしくてブログに書いたけど(切り出しが砥石にくっついた!http://photo-bici.blog.so-net.ne.jp/2017-11-17)、昨日使ってちょっと切れ止んだ感じがある切り出しの刃先だけ仕上げようと砥石に当てたら、また切り出しが砥石にくっついた。
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2度目なので今度は感激はない代わりに、「ちゃんと平面が出せればくっつくもんなんだ」と納得した。大工道具を研ぎ始めてまだあまり経験もないけど、少し自信が出てきたかも。

でも包丁は未だにうまく研げないどころか、どう研いだらいいのかわからなくなってきている自分がいる。自分の家の包丁だけではどうしたって経験値もなかなか上がらないので、いつになったらうまくなるのやら。
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切り出しが砥石にくっついた! [研ぎと目立て]

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今日は切り出しの刃先をもう少しシャープにしようと、仕上げ砥石を幾つか出して髪の毛などを切りながら仕上げていたら、写真のように切り出しが砥石にくっつきました。

昨日もそんな感触があったので、今日はくっつけるつもりで研いだということもありますが、できるのはあと2年くらい先のことだろうと思っていたので、単純に嬉しいです。

これは砥石の面と刃物の面がお互いにピッタリと着いていることの証明で、刃物の平面が出ている証でもあります。砥ぎが少しは上達していると実感できるのは嬉しいです。
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包丁砥ぎ [研ぎと目立て]

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あ〜、窓枠が写って刃先がめちゃくちゃに見える(^^;


ナイフを使い始めて30年以上経つけど、包丁を真面目に研ぎ始めたのはこの半年くらい。一昨日、切り出しと包丁を砥いだときに、切り出しは髪の毛を指先に持って切ることができたので、包丁なら当然できると思っていたのに全然切れなかった。悔しいので今日は刃先だけを再度軽く仕上げてみたら、今度は問題なく切ることができた。

この包丁、昨日は相棒がいきなり「また研いだでしょう!」と言って驚いた。ちょこちょこ研いでいるので気がつかないと思ったけど、今回は刃先の形を微妙に調整したので差が出たようだ。「毎日使っていればわかるよ」なんて言うけど、相棒も結構敏感なところがあるみたい。

でも包丁の場合は刃先を薄くして切れるようにするだけなら簡単だけど、薄くすればすぐに刃先が潰れたり捲れたりするので、使う人やまな板に応じてある程度厚みを残さなければいけないので、そのバランスも難しいし面白いところ。
タグ:砥ぎ
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明日はみぞれになりそう [研ぎと目立て]

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相変わらずシノギ面(切り刃)が平面に揃わない

昨年の初雪は11月24日だった。もちろんいきなり根雪になるなんてことはないけど、そろそろこちらも冬になりそうだ。

ところで最近の(でもないか)趣味の一つが刃物研ぎ。最初はカンナやノミを必要に迫られて研ぎ始めたけど、普段使いの包丁もちゃんと研ぎたくなってきた。

カンナやノミの刃先の平面がうまく出せないので、平面のない両刃の包丁でお茶を濁していたけど、いろいろ研いでいると両刃の包丁研ぎは結構カンナやノミに比べても奥が深いんじゃないかと思い始めた。

多分大工道具の刃物も奥が深いはずだけど、簡単だと思っていた包丁も、軽く切れて、刃持ちがよく、野菜でも肉でも魚でも切った時の抜けがよくて、くっつかないようにするのは思いの外難しい。

そんな感じでネットをさまよっていたら、「髪の毛1本を手で持って刃物で切る」のが切れの判断の一つにあったのでトライしてみた。生えていると産毛でも簡単にピンピンと飛んでいくけど、1本を持って切るのは難しい。

それでもこの切り出しでは指先から1.5センチほど離れた状態でなら切ることができた。包丁はもっと簡単かと思ったけど、指先ギリギリでも毛が動いて切れない。まだまだ切れる包丁には長い道のりのようだ。
タグ:砥ぎ
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鋸の目立て [研ぎと目立て]

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そろそろ外にある薪を片付けなければいけないので、以前目立ての練習をした鋸を使ってみたら、これが結構よく切れて自画自賛。(^^)

でも刃先を見ればとても人に見せられるような状態じゃないので、再度やり直すことにした。先日は刃先の短くなったものを擦り込み(谷を深くする)をして歯を長く伸ばしたけど、刃先の形がバラバラ。なのでまずは一度歯の先端を全部平ヤスリで落として、頭の高さを揃えた。

そのあとに歯先を落として平らになった部分をヤスリで尖がらせ(写真は片側だけ尖がらせたところ)、この後に天歯をつけて、さらに1つおきに左右に振り分ける作業をする。鋸の歯は数が多いので面倒だけど、やるたびにちょっとづつうまくなるのか、作業が楽になる気がしている。
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鋸の目立てと汚れ落とし [研ぎと目立て]

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今日は久しぶりに日が差した。冬も近いし薪の用意もしなければいけないので、大きな鋸の目立てを済ませることに。大工用の鋸と違って歯が大きいので目立ては簡単。とはいえ、ヤスリの角度を正確にしなければいけないので、まだまだ上手くやるには時間がかかる。

この鋸は古い土佐のもので、長さ100 センチ、刃渡り71センチ(2尺4寸弱)、 巾 17センチ、重さ1.7キロ もある。うちにある鋸では最大のもので、木曽の木こりが使ったものらしいけど、窓鋸でもないしまだ玉鋼の時代の明治初期、あるいは大正のものかもしれない。銘は土佐の名鋸鍛治の直系らしきものが記されているけど、真偽のほどはわからない。

目立てとすり込みで歯型が変わっているんじゃないかと想像するけど(手元の鬼歯がないし)、板の狂いもなく大事に使われていた印象がある。刃先が1本飛んでいるのが残念だけど、幸い引っかかるほどでもないので、使っているうちに修正できるかもしれない。まぁ、先の先の話だけど。

実用で使われていたものらしく、歯や板には木材の脂が固まっているので、それも丁寧にそぎ落とす。板に傷をつけたり板自体を削ってしまうと、薄い鉄板でできている鋸は簡単に狂いが出るので慎重に。でも鉄色が漬物のナスのようにナス紺色で、赤サビとは違いうまく錆びている。昔の職人たちはこの色が出ると「仕上がった」と言ったらしい。

材質の問題か、焼き入れの問題か、ヤスリが乗りやすく目立てはしやすい。山で仕事が終われば夜毎に目立てを繰り返した杣人には、ありがたい道具だっただろう。

使い心地はやはり自分には少しだけ長すぎるけど、乾いた堅い木でもよく刃がかかり、切り屑の排出もよくて切れ味はいい。これなら仕事がはかどっただろう。
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ノコギリのすり込み [研ぎと目立て]

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いつも初めての作業はこの鋸でやるので、刃先の長さも形もバラバラ。

今日は仕事が一段落した夕方、前々からやらなければと思いつつも、面倒で手をつけなかったノコギリのすり込みをやることにした。このノコギリはもう何度も目立てをしているので、歯の形が崩れてしまい刃先も尖っていなくて歯の高さ全体が低くなっている。このままじゃ切れが悪いので、歯と歯の間の谷の部分をヤスリですり込んで歯の形をもっと高くして尖らせなければいけない。

でもすり込みはまだやったことがないので、どうなることやら。恐る恐る手をつけたけど、「習うより慣れろ」とはよく言ったもので、しばらくやっていたらどうすればいいのか少しだけわかってきた。わかったからその作業ができるかといえば、それはまた別の話だけど、あとは目立てと同じで経験を積まないことには話にならない。
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でも2時間ほどかかってなんとか終了。歯の高さが変わったのがわかるでしょうか?今日はすり込みだけで疲れてしまい、歯の形を整えるまでは至らず。アサリ出しもやらずにお茶を濁した。

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でもまあこんな感じに切れるので、良しとしよう。あとは何度も繰り返して、もっとヤスリの動きを安定させなければ。実は今日はヤスリの動かし方が悪くて、ヤスリの淵を数か所欠いてしまった、もったいない。道具を痛めないでメンテナンスできるようになるには時間がかかりそうだ。
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タグ: 目立て
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国産天然砥石・・・のかけら [研ぎと目立て]

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これまでにナイフをいくつも使って来たので、いろいろな砥石を手にして来た。最近は人造砥石の性能も良くて、硬度が高すぎてうまく研げなかったナイフもかなり思うように研げるようになっている。

とはいえ、天然砥石が好きでアーカンサスストーンという砥石を使って来た。ただ天然故のばらつき(粗悪品)もあるのが難しいところで、最近は荒研ぎが必要なときや、斧や鉈などのハードに使うものは人造砥石で手早く研いでしまう。

それでも包丁などの薄くて繊細な刃物は、砥石に当てた傷も曇りもない仕上げも捨てがたくて、ついに国産天然砥石に手をだしてしまった。こんなに小さくても仕上げ用の天然砥石で、思った以上に綺麗な刃が付けられる。

良いものは40万なんてのも珍しくないけど、これはもちろん半端物で1000円もしない。でも木っ端とはいえさすがは国産天然砥石。扱いは相当に気を遣わなければいけない。

この砥石、ハガネの地肌がきれいな刃が付く。だけど、どうも刃の付き方(エッジ)が好みじゃない。まだ慣れていないってのが大きいけど、最終的な仕上げは結局これまでのアーカンサスの仕上げ用を使ってしまった。(^^; 

たぶん数多ある天然砥石をあれこれと試してみれば、気に入ったものも見つかるだろうけど、値段も高いし(良い砥石が高いのはアーカンサスも人造も同じ)そこまではなかなか踏み込めない。魅力的ではあるんだけどなぁ。
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晴れたのでノコの目立て [研ぎと目立て]

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今日は珍しく快晴になったので、昨年から使い続けている2本の鋸の目立てをしてみた。目立てをするのはこれで4度目くらいなので、2本合せて8回程度。薪作りの合間に切れなくなって、ちょこちょこっと歯先だけをヤスッたことが数回あるけど、まだまだ新品のような切れ味になることはない。

だけどやり続けていればいつかもっと上手にできるようになるだろう。それでも初めて恐る恐るやったときに比べれば、だいぶどうすればいいのかわかって来た。大事なノコはまだ自信がないけど、自分の普段使いの鋸に限っては、これでいいような気がしている。でもやっぱり目立て用のノコ鋏がほしいなぁ。
タグ: 目立て
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